携帯市場のプレスリリース

2014年9月

中古端末の安定的な調達を可能とした「全国1,000店舗以上の提携ネットワーク」

6月9日に東京・神田駅にほど近い場所に中古携帯専門店を開店した携帯市場。同社が安定的に中古携帯端末を調達できる要因として、特徴的な事業展開が挙げられる。 他社と同様、自社店舗や自社サイトを活用して中古端末の買取を行っているが、それに加えて中古携帯を取り扱う提携店へのサポートを通じた調達ルートを確立しているのだ。そこで今回は同社のビジネスモデルを取り上げたい。

全国1,000店舗以上の提携ネットワークを構築

同社が中古携帯端末事業に参入したのは2008年1月。他社との差別化をはかるべく携帯電話の知識がないスタッフでも中古端末の取り扱いが可能となるシステムを自社で開発し、事業提携先に対してシステムを提供するとともに、コンサルティングなども行っている。 リサイクル業界にとって、新しい商材を取り扱うことは競合と差別化をはかる有力手段となることから、従来携帯電話を取り扱っていなかったリサイクルショップを中心にシステムを提供することで提携先を拡大していった。 提携の方法として、携帯市場にサポートを依頼する範囲によって3つのプランが提供されている。

中古携帯 買取プラン

「買取プラン」は、提携先事業者は中古端末の買取のみを行い、買い取った端末をすべて携帯市場に買い上げてもらう方式。

中古携帯 買取プラン

 

中古携帯 販売プラン

「販売プラン」は、提携先事業者が中古端末の買取を行い、クリーニングやデータ消去などのバックオフィス業務を携帯市場に依頼、再製品化された端末は提携先事業者が自ら販売を行う方式。

中古携帯 販売プラン

「現在、提携事業者は1,000店舗を突破しているが、そのうち約8割が『買取プラン』を選択している」(同社代表取締役 粟津 浜一氏)という。つまり、それら店舗が買い取った端末は携帯市場が全量買い上げることとなり、このネットワークによって全国から中古端末を安定的に調達しているのだ。調達した端末は、通販サイトや店舗を通じて販売を行っている。 提携事業者の中には、独自にネット販売を行おうと考えているケースもあるが、同社ではあまりお勧めしていないという。これは、独自にサイトを立ち上げるにせよ、ネットショッピングサイトに出品するにせよ、コストや労力をかけた割に売上に結びつかないからで、ネット販売を希望する場合は携帯市場のサイト内で委託販売することを勧めている。

中古端末を軸にした新展開も検討

現在同社では、中古端末購入時にインターネット回線を申し込んだ場合、最大1万5000円のキャッシュバックを行うキャンペーンを展開している。音声通話が可能な格安SIMと中古フィーチャーフォンのセット販売など、新たな取り組みも絶えず検討を行っているという。 中古端末市場は2016年度に現在の約2倍の規模に拡大するとみられ、急成長を追い風とした同社の今後の新展開にも期待したい。

東京・神田に中古携帯専門店を開設、フィーチャーフォンをメインにする狙いは

中古携帯端末の売買や、中古携帯を取り扱う提携店へのサポートを行う中古携帯の携帯市場が、6月9日に東京・神田駅にほど近い場所に中古携帯専門店を開設した。

神田という立地を活かし フィーチャーフォン中心に陳列

もともと2012年3月より中古携帯専門店を開設していたが、当時は小伝馬町近くのビルの3階に位置していた。「路面店ではないため、ウィンドウショッピング感覚でふらっと立ち寄ってもらえる環境にない」(同社代表取締役 粟津 浜一氏)ハンディを抱えていたものの、コンスタントに端末が売れていったという。 ネット通販で購入できるにもかかわらず店舗に足を運ぶ利用者が一定数存在した背景には、今まで使っていた携帯電話が壊れたので一刻も早く端末を入手したいというニーズがあった。 そこで、店舗での販売を強化すべく神田駅前への移転に踏み切った。移転にともない、店舗を通り沿いの1階にしたことで気軽に足を運んでもらえる環境を整えた。 神田という立地は「仕事で通話をよく行うサラリーマンが多く、フィーチャーフォン(従来型端末)への引き合いも強い」と粟津氏は見ており、店舗に陳列している中古端末もフィーチャーフォンをメインとしている。

フィーチャーフォンに注力するワケ

携帯市場では、店舗だけでなく、ネット通販においても中古フィーチャーフォン端末に特化したサイト「ガラケー生活」の運営を行うなど、フィーチャーフォンに注力している。そのため、中古携帯の販売に占めるフィーチャーフォンの割合は約6割と、スマートフォンを上回っているのだ。 なぜ、フィーチャーフォンに注力しているのだろうか。 実は、中古スマートフォンには、”旬”がすぐに過ぎてしまうリスクが存在するのだ。数ヶ月おきに新機種が発売されている現状では、端末がすぐ陳腐化してしまい、値崩れが起きやすい傾向にある。 一方フィーチャーフォンの場合、スマートフォンに比べて新機種数が少なく、かつ高機能化も一巡しており、昔の端末と現在の端末にそれほどの性能差がないため価格が比較的安定しているという。

また、店舗の立地を踏まえた戦略という側面もある。神田は、中古スマートフォン端末の取り扱い店舗が密集する秋葉原に隣接しているおり、フィーチャーフォンを主力にすることで棲み分けを狙っている。 神田にオープンした店舗について「店舗での販売目標は月間1000万円。今後は多店舗展開も検討を行っていく」(粟津氏)とのことだ。 ここまで、携帯市場が新店舗を出店した背景、フィーチャーフォンに特化している理由などを取り上げてきた。次回は、同社が中古端末をどのように調達しているのか、ビジネスモデルとともに取り上げたい。