【プレスリリース】携帯市場 電気通信大学との産学連携により スマホの買い替え時を予測するアプリケーション開発に向けた 「AIバッテリー劣化予測診断」実証実験開始のお知らせ

中古ガラケーからスマートフォン・タブレットまで携帯電話全般の買取・販売、レンタルを行う株式会社携帯市場(本社:東京都千代田区、代表取締役:粟津浜一、以下携帯市場)とセンシング技術の研究を行う電気通信大学 大学院情報理工学研究科 石垣陽特任准教授田中健次教授との産学連携により、スマートフォンのバッテリー(リチウムイオン電池)の劣化状況をモニタリングして、端末に及ぼす劣化予測や買い替えタイミングをAI予測するアプリケーション開発(以下、バッテリー劣化予測診断プロジェクト)に向けた実証実験を開始したことをお知らせします。

携帯市場 電気通信大学 共同研究

左から(株)携帯市場 冨永潤一、粟津浜一代表、電気通信大学 大学院情報理工学研究科 田中健次教授、石垣陽特任准教授

バッテリー劣化予測診断プロジェクトは、スマートフォンの利用状況をインターネットによるアンケート調査やモニター会員にて収集、スマホの利用行動パタンデータを機械学習によりクラスタ化し、利用者の行動に合わせAIで未来劣化予測を行うアプリケーション開発にむけた実証実験プロジェクトです。
携帯市場と電気通信大学がiPhoneユーザを対象に行った予備実験では、「継足充電」や「完全放電」といった充電行動が、特にバッテリーの寿命に悪影響を与える傾向にあることがわかってきました(下図)。

予備実験

本プロジェクトは、5G環境における端末の買い替え需要や、サステナビリティの観点からも自身のスマートフォンを下取り(買取)に出す際に「良い状態で手放す」ことを啓蒙することを目的としています。2020年7月よりプロジェクトが本格的にスタート、12月まで全クラスタ数を1,000件まで生成し2021年1月のサービス化を目指します。バッテリー劣化予測診断のアプリケーションは、ウェブサービスでの展開を計画しており、まずはiPhoneのみでスタート、android端末においては順次研究を進めてまいります。

バッテリー劣化予測診断イメージ図

『スマホ買い替え時の消費者負担軽減のカギは、バッテリー劣化の状態を知ること』/携帯市場代表・粟津浜一

「『状態が良いスマホなら長く使いたい』、そう思う方はほとんどのはず。当社が2020年3月に実施した独自アンケート調査(※1)によると、スマートフォンの買い替え理由は、という問いに対して1位が「バッテリーの持ちが悪くなったから」が半数近くの46%、2位が「破損したり画面割れ」が22%、「フリーズしたり動作が遅くなった」が17%という結果でした。総務省が2018年に実施したアンケート調査した結果(※2)によると、中古携帯を利用したくない理由の1位が「バッテリーの持ちが悪そう」で59%と半数を超え、次いで2位が「きちんと動作するか分からない」で46.2%、3位が「故障時の保証がなさそう」で42.9%という結果でした。つまり端末の売買にはバッテリーが大きく影響していることが分かります。5G時代に突入するとさらにバッテリーの減りが早くなる恐れがあり、高額な端末の買い替え負担が増える可能性があります。消費者負担軽減の視点からもバッテリーの劣化を予測できることは買い替え時期の意識付けやバッテリーが劣化しないように利用する習慣作りにもつながると期待しています。「良い状態でスマホを手放す」ことが中古スマホ流通の活性化にもつながり、業界全体にとってプラスになるだろうと信じています」

(※1)iPhone買い替え意識調査(2020年3月30日~31日、男女、20代~50代(男女別各n=50、総数n=400、全国エリア対象、調査方法:インターネット調査(クロスマーケティンググループ社、QiQUMO利用)
(※2)総務省電気通信事業分野における市場検証(2018年度)年次レポートより引用

『スマホから電気自動車まで、バッテリーの長寿命エコ社会を実現』/電気通信大学、石垣 陽 特任准教授、博士(工学)

「モノの所有から共有・再利用へ、世界的な経済活動がシフトしつつあります。特にスマホには大容量のバッテリーが入っており、そこには地球上でも希少な鉱物資源(レアアース)が使われています。こうした希少資源をスクラップ&ビルドすることなく、可能な限り共有・再利用することは、SDGs達成のための重要なテーマです。本研究は、利用者や事業者がバッテリーの劣化度合いを推定することで、適切なタイミングと合理的な価格で中古品の流通を促進させることを目指しています。これによって、サブスクリプションやリユースによる新しいエコ経済圏に貢献することができます。将来的にはスマホのみならず、電気自動車のバッテリー劣化予測・診断にも応用できると考えています」

◆株式会社携帯市場について
企業名:株式会社携帯市場
代表者:代表取締役 粟津浜一
創業:2009年1月
住所:東京都千代田区神田神保町1-1-17東京堂神保町第3ビルディング6F
事業内容:中古携帯電話の売買、中古携帯電話の提携店サポート、EC事業、オゾバリア事業
従業員数:42名(パートアルバイトも含む、2020年4月3日現在)
携帯市場ECコマース:https://shop.keitaiichiba.co.jp/
他楽天、Yahoo!ショッピングなどモールを8サイト運営
携帯市場コーポレートサイト:https://keitaiichiba.co.jp/

◆電気通信大学 大学院情報理工学研究科 石垣 陽 特任准教授、博士(工学)について
市民科学や創発的なデザイン手法による新しいモノづくりを通じ、安全学を実践する異色の研究者。東日本大震災直後には被災企業やオランダ軍と共に世界初のスマホ接続型放射線センサ「ポケットガイガー」を開発(国内頒布10万台、100万地点以上のオープンデータを収集)、コロナ禍には誰でも100円ショップの材料で作れる高性能マスク「オリマスク」を開発(国内頒布10万枚)。近年はアフリカ~インド~東南アジアで医療・公衆衛生・教育の向上に関わるプロジェクトを多数行っている。国際貢献活動が評価され、日本国際賞 平成記念研究助成授与(2020)、地方発明表彰 文部科学大臣賞(2019)、グッドデザイン賞(2012)、独RedDotデザイン賞(2012)など受賞多数。NHK Eテレ ETV特集(2020)、NHKワールド great gear (2019)、米国公共放送ドキュメンタリー番組 THIS IS AMERICA (2017)に出演。多摩美術大学修了、民間研究所で12年間、遠隔医療や保安システムの開発に従事した経験を持つ。中小企業の新事業開拓支援も行う。

電気通信大学 大学院情報理工学研究科 田中研究室 ウェブサイト:
http://www.tanaka.is.uec.ac.jp/

電気通信大学 大学院情報理工学研究科 石垣陽特任准教授 ウェブサイト:
https://www.design4humanity.com/